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トイレの神様

2009/06/22 15:33/トイレの神様
名前を烏芻沙摩明王(うすまさみょうおう)又は烏彗沙摩明王(うすさまみょうおう)といいます。

心の浄化はもとより日々の生活のあらゆる現実的な不浄を清める功徳があるとされている明王で、怒りの姿で火炎の中にあるが、形像は一定せず密教などでは便所の守護神とされています。

真言宗では五大明王として不動明王(ふどうみょうおう)を中心に位置し、
東に降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、
南に軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、
西に大威徳明王(だいいとくみょうおう)、
北に金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)を配置されており、
天台宗では北の金剛夜叉明王に変わりに烏芻沙摩明王が加えられています。

トイレは古くから「不浄な場所=怨霊や悪魔の出入口」と考える思想がありました。
そのトイレを烏芻沙摩明王の力を用い炎の功徳によって清浄な場所に変えるという信仰が伝わっていたようです。

また、トイレ=身体の下半身ということもあり、出産が軽くなるとかのご利益もあるといわれ、特殊な祈祷として「烏芻沙摩変成男子法」があり、妊娠中の胎児を女児でも男児に変えられる呪術があったということです。

静岡県天城湯ヶ島町の明徳寺に烏芻沙摩明王が祭られています。

家を新築した時に宿ると言われる7人の神様が、
家が出来た時に一人一人順番にやって来て、
早い者勝ちのように居場所を選んでいきます。

何も持たずに早く到着した神様は、
居間などの汚れが少ない場所から選んでいくのですが、
金銀財宝がたっぷり入った一番大きな荷物を持ってやって来たために最後に到着し、
最後までどの神様にも選ばれずに残された居場所がトイレだったのです。
その最後にやって来た神様が烏芻沙摩明王だったのです。
そのためトイレをきれいにしているとお金が貯まると言われるのは、
金銀財宝を持った烏芻沙摩明王が居るところをきれいにしているからだそうです。
2009/06/22 15:33 (C) 有限会社 新ナガモク

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